てれんこ日記・今日の出来事

プレーリードッグ観察日記とかとか・・・

Check
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - | - | - |
入院の記録・11(最終回)

【手術後10日目・退院】


最後の朝食。
納豆、山芋の梅肉かけ、小松菜の和え物、相方用最後の牛乳。

今日はいよいよ退院の日。
午前中に内診と先生からの生活指導。
中の出血もなく体調も順調。
取り出した筋腫の病理結果のプリントをもらう。
特に異常もなく、ま、一般的な筋腫だったということで。
病理検査の写真ってのが、これがまた鶏肉ソックリ!
出したてホヤホヤの時は生の鶏肉だったけど
病理の写真は蒸し鶏そのもの。
これは病理に出したのではなく調理をしたのではないだろうか。

「これどう見ても鶏肉ですよねぇ。鶏肉の食べ過ぎが原因でしょうか」
と先生に聞いてみると
「そだね、鶏肉の食べ過ぎの可能性あるね。いや、ないね絶対」
鶏肉好きだけど、しばらくは触りたくないな。

そして前にも書いたが血液検査の結果がとても良い。
入院前と入院後のコレステロール値が全く違い
「病院の食事がどれだけ良いかって分かったね!」と先生に言われた。
先生に「羨ましい!」と言われるくらいの数値。
食べる時にもっともっと研究してメモを取りながら食べればよかった!
写真はヒマだったので軽く撮っていたけど、真剣に撮ればよかった。
退院してから、なるべく病院のメニューに近い物を食べるようにしている。
お菓子は食べてるけど。
あ、お菓子が原因の可能性大だな。



昼食。
最後の食事。
豚丼、卵とじ、浅漬け、オレンジ。
最後は豚丼かぁ。とても美味しかった。

心残りなのは、水曜日のお昼のメニューが「松花堂弁当」になってること。
しかもメニューは文字だけだったのに、松花堂は弁当の絵になっていたのだ。
水曜日のお昼まで退院を伸ばそうかと本気で考えたが
それはそれで情けないのでやめた。
いったいどんなんだったのかなぁ。。。今だに気になる。


お昼ご飯もしっかり食べ、あとは相方のお迎えを待つばかり。
ま、病院から家までは車で5分くらいのとこなので
タクシーでも帰れるんだけどね。
久しぶりに外用のお洋服に着替えスニーカーを履く。
スカートを持ってきておいて良かった。Gパンはとうぶん履けないだろう。
荷造りをしてると相方がやってきた。
いざ、もういつでも帰れると思うと寂しいもんだ。
お世話になった病室、短い間だったけど、ここで色々な思いをしたなぁと。
怖かったけど、ツラかったけど、痛かったけど
何だか色々な意味で良い思い出となった。
もう2度とこんな思いはしたくないけど。

看護師さんに挨拶をして、会計をすませ久しぶりに外に出る。
手術後、初めて道路を歩いてみると見た目は平面だけど
案外アップダウンがあるんだなぁと気づく。
病院の廊下がそれだけ平面だったんだろう。
一歩一歩お腹に響く。
そして病院内にはない色がたくさんある。
「外の原色を見て最初は疲れてしまうかも」と看護師さんが言ってたのを思い出す。
疲れないよう病院は原色がなく白ばかりなのはその為だとか。
病院にいる時はそうでもないけど、外に出ると一気に疲れるから
気をつけてね!と何度も注意された意味がわかった。

車に乗り、いつも通っていた道がこんなに揺れることも初めて知った。
「イテテテテテ!もうちょっと平らな道を通ってくださる?(ポポ風に)」
と言うと
「え、そんな揺れてるか?」と健康な人は気づかないのだ。
わずか5分弱でも過酷なドライブとなった。

さて、いよいよお待ちかねのプレちゃんズ!
「きっとお前の声を聞いたら、みんなキャッホキャッホと大喜びするよー」
と相方にそそのかされ
「みんな、ただいまーーーー(。≧▽≦)!!」
と大きな声でご挨拶。
シーーーン・・・
驚くことも怒ることもなく、恐れていたごま夫ちゃんの「初めまして!」の自己紹介もなく
何も聞こえていないかのようにみなさんマッタリ。
「ちょっと!話が違うじゃないのっ=3」
「あれ?おかしいなぁ・・・」
すっかり恥をかかされてしまったではないか。
忘れているのか、怒っているのか、あーやっと帰ってきやがったなのか。
みんな感動の感動で涙涙の抱擁を夢に見ていたが
結局、(無理やり)抱擁ができたのは翌朝のことであった。
意外とドライなのね。








| てれんこ | 病気 | 14:29 | comments(8) | trackbacks(0) | - | - |
入院の記録・10

【手術後8日目】


朝食。
炒り豆腐、キャベツの辛子醤油和え、ふりかけ。


大きなイベントも終わり退院を待つだけ。
ちなみに、クシャミが出そうになると
慌てて鼻をつまんで止める。
1度、おそるおそるやってみたら
腹が張り裂けそうになったので、それ以来1度もしていない。
咳は、術後1日目にお茶を飲んだ時にヘンなとこに入り咳き込み
このまま死んでしまうのかと思うほどお腹が痛かったので
何かを口にするたび慎重になっている。
そして、術後2日目に相方からごま夫ちゃんの面白話しを聞かされ
初笑いの時に本当にツラい思いをしたので
それ以来、大笑いはしないようにしている。



昼食。
さんまの竜田揚げ、アスパラコーン、オクラとキノコの和え物。



夕食。
和風ニラ玉、ひじきの五色煮、大根サラダ、すまし汁。


もう、ご飯日記になってきた。
ネタがない。思い出せない。
本読んでテレビ見て1日が終わる。
ゴロゴロしてるだけで、自動的にご飯が出てきて
看護師さんが優しくしてくれて。
「みんななんで早く退院したがるのか不思議」
と、看護師さんが言ってたけど、ほんとそうだよなぁ。
それでもやっぱり家がいいんだよなぁ。




【手術後9日目】

朝食前に体重測定。
あら不思議。
大きな筋腫を摘出したハズなのに減らないもんである。
筋腫が減った分、いっぱい食べて補ってしまったんだろう。
太るな、これから・・・



朝食。
いわしの昆布煮、切り干し大根甘酢和え、うめびしお、相方牛乳。

いつものようにベッドでゴロゴロしてると
「今日はワックスがけの日なのでちょっと移動してもらえるかしら」
と、手術後に行かされた回復室に移動。
枕と掛布団とお茶とipodを抱え、ワックスがけが終わるまで一時非難。
実は回復室と病室は真向い。
手術が終わって回復室に運ばれる人を、ドキドキと見守っていた。
1週間ぶりの回復室。あの時はツラかったなぁ・・・としみじみ思い出しながら
同じベッドに座りお茶をすする。



昼食。
フレンチトースト、パスタスープ、グラタン、パンプキンサラダ、キウイ。
そうそう!メニューを見てからこの日をどんだけ待ちわびていたか!
フレンチトーストを食べるまでは退院できないと。
本当に美味しかった。また食べたいなぁ。




レトロな病室。
とても古い病院だったけど、それがとても良かった気がする。
結局、手術後は一人ぼっちの部屋だったけど
ノンビリできて良かった。とても広かったし。
明日は退院なので荷造りを始める。
相方にも半分くらい持って帰ってもらった。
イザとなると何だか寂しくなるなぁ。



夕食。
中華スープ、牛肉と春雨の炒め物、餃子、青菜の中華和え。
まさか餃子が出るとは。
最後の夕食。
明日からは自分でご飯を用意しないといけないと思うと
この自動的に出てくるご飯を、もっと感謝して噛みしめながら
食べればよかったなぁと後悔。








| てれんこ | 病気 | 17:20 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
入院の記録・9
【手術後6日目】


朝食。
やたー!また大好きなパン!
しかも柔らかくて美味しかった。
パン、トマトスープ、目玉焼き、えんどうサラダ。
牛乳はいつも相方用。甘くて美味しいらしい。


朝の回診で先生に
「明日は抜糸だね、楽しみにしててね」
と意味深な言葉を告げられ震えあがる。

今日から点滴なし!
腕を気にせずゆっくり本が読める。
江戸川乱歩を読み続けていたが「芋虫」というお話でギブアップ。
「キャタピラー」という映画の元になった話で
この映画を観たことがあり、映像が浮かんでしまい
気持ちがすっかりブルーになる。
入院中は読んではいけない内容だったな。
気を取り直して爽やかな「星新一」に切り替える。




昼食。
ほっけのタルタルがけ、里芋のつくね揚げ、かぶのサラダ。
ほっけは油では揚げてなくてオーブンで焼いた感じになってた。
私もこれからはなるべくそうしよう。




夕食。
鶏肉の炊き合わせ、キャベツ炒め、いんげんのクルミ和え。

もうご飯のことしか覚えていない。
ボケーっとしてるうちに1日が終わる。
家に帰ったら何をするかばかりを考える。




【手術後7日目】

朝6時、採血。
シッコの検査。


朝食。
きんちゃくの煮物、春菊の3色和え、たいみそ、相方用の牛乳。

そして今日は術後7日目の抜糸の日。
先生に「楽しみにしててね」と言われてしまったおかげで
前の日から恐怖感でいっぱいだ。
回診の15分前に看護師さんにお腹に貼ってあるテープを剥がされる。
うわ〜ん、緊張する!
お部屋の掃除をしてくれる方にも
「あら!今日はいよいよ抜糸ねー!怖い?楽しみね〜」と言われたりと
どうやら抜糸ってのは大イベントらしい。

回診が始まり、先生と院長先生がやってくる。
「お待ちかねの抜糸だねー」
先生がはさみを持つと同時に、看護師さんが一斉に病室にやってきて
ベッドをグルリとギャラリーに囲まれる。
なになに??どういうこと!

「怖いよぉー怖いよぉーー」
手で目を押さえ大騒ぎ。しかし笑ってるのは先生だけで
いつも明るい看護師さんたちは誰ひとり笑っておらず傷口を直視。
パチン・・・パチン・・・パチン・・・
はさみで糸を切る音が鳴り響く。
「1針、2針、3針・・・」心の中で数えていると
「あれ?なにこれ。取れないなぁ・・・取れないや」
と、先生の言葉と同時に激痛が走る。
「うわーーー痛い痛い痛いぃぃーー!!」
おそらく糸を引っ張ったけど切れなくて、そのままパチンと離した感じ。
「うわーん、もうイヤだ!」と泣いていると
「ほら泣いちゃったー。どうする?」とノンキな先生に
「先生、泣かさないでください」と看護師さん。
どーでもいいから早く!!

「どれ!」と院長先生がバトンタッチ。
どうやら、貼ってあったテープの粘着が糸に絡み付いているらしい。
「なんだこれ、1本だけが取れないなぁ」
看護師さんたちもお手伝いを始める。
恐怖すぎて目を開けられない。
しばらくすると「はい取れた!大手術終了!」と消毒が始まる。
「うぉーん。。。ありがとうございましたぁ。。。」
先生は笑いながら「大したことなくてガッカリだったでしょ」
と言いながら病室を去っていった。
ギャラリーはまだ帰らず傷を観察している。
良く見れるなぁ。私は絶対に見れない!
しかし、痛い痛い!と大騒ぎをしたものの、冷静に考えると
本当はそんなに痛くなかったかも。恐怖感だけが痛くしてた感じ。



そんな傷口をipodのお絵かき帳に指で書いてみました。
タテの赤い線が外側の傷。
約13センチ。
オヘソの横をグルリと囲んで切れている。
切れなかった糸はヘソを囲んだ複雑な傷のだったみたい。
切り口をクリップでぐっと開いて取り出そうとしたけど
あまりの大きさに取り出せず、ヘソの横を追加で切ったようだ。
「だって大きすぎて全然取り出せなかったんだもん」
と、抜糸しながら先生がツブやいていた。
切り口の横にはクリップの跡が残っている。
看護師さんにも「ここ最近めずらしく、まれにみる傷の大きさ」と言われた。
担当の先生はあまり大きく切らない先生らしいのだけど
この先生がここまで切るのはよっぽどの大きさだとか。
よくまぁここまで育てたなぁ・・・と誰にでも言われるし
1番感心してるのは自分である。


横のピンクの線は内側の傷。
この内側の傷がとにかく痛い。横っ腹から腰にかけてズキンズキン。
内側の傷の糸は半年間かけてゆっくりと溶けていくらしい。
これがもう動いたり歩いたりするたびに引きつれるような痛みで
結構ツラい。
外側の傷の痛みはほとんどないけど、内側の傷が長引きそうだ。




これを書いてる術後17日目の今現在。
チラっとだけ見てみたら、傷口はかさぶたになっており
切り口の横にポチポチと針の跡が残っていた。
凄い!布を縫ってほどいた跡と同じ!
人間の体って意外と単純だったりするもんだなぁ。




昼食。
冷やし梅風味うどん、いなり寿司、白菜のお浸し、バナナ。
麺類とパンはやっぱりテンションが上がる↑↑

午後は内診。
出血もなく、中の傷も綺麗にふさがっていたようだ。
出血は手術当日に少量あったようだけど、翌日からはなくなった。
強い痛みもなし。順調順調。

「抜糸もしたし、そろそろ退院考えてみる?」
と先生に言われ
「します!します!」と言うと
「来週かなぁ。。。再来週がいいかな」
「来週の月曜日お願いします!」
「え?(指で数え)3日後??それまた急だね・・・ま、いっか」
「やたー!」
という感じで、ちょっと早めの退院決定。
その代り、絶対安静が条件。ムリは絶対に禁物。わかってるって!

部屋に戻り、抜糸したての傷を見ないようにシャワーを浴び
看護師さんに消毒してもらい、洗濯もしてお昼寝。



夕食。
コンソメスープ、白身魚のコーンクリーム焼き、ツナのソテー
花野菜サラダ。


看護師さんが「退院後の注意」と書かれたプリントを持ってきてくれる。
看護師さんからも細かく細かく生活指導され
とにかく家事は手抜きで!と言われた。
今までも手抜き家事だったのに、どんだけ手抜きになるのだ。
そして、この手抜きのまた手抜き家事がクセになっていくんだろうなぁ。










| てれんこ | 病気 | 11:41 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
入院の記録・8

【手術後5日目】


朝食。
焼きししゃも、もやしの胡麻和え、味付けのり。
実にシンプル。
お腹にガスがたまると、お腹全体に何とも言えない激痛が走るので
消化がよくなるよう右に向いたり左に向いたり正座したりと
お腹を動かすことにした。見られたら物凄い恥ずかしい体勢なので
足音が聞こえるとサっとやめるので大変。ちょっとめんどう。



そしてこの日は最後の点滴。
「やっと外れて嬉しいでしょ〜!」と言われたけど
ちょっと寂しい。
この点滴のおかげで元気だったのかもしれないと思うと
とても不安になる。
腕に7/12と書かれている。
これは血管に針を刺された日付。この血管1本で最後までやりとげるのは
とても珍しいことで看護師さんに「凄いね!なかなかいないよ〜」と褒められた。
1日6時間以上、5日間もやってると血管がダメになり
途中で点滴が入らなくなってしまい、違う場所の血管に移動するらしい。
よく最後までがんばった!エライぞ!




昼食。
スパゲティナポリタン、コーンポタージュ、リーフサラダ、夕張メロン。
このナポリタンとコーンポタージュが何と激ウマ!!
このままオシャレなカフェのランチにしても良いくらい!
量が物凄く多かったのに、あまりの美味しさに全部食べてしまった。
食べ終わったあと、物凄く胃が重くなり、ちょっと気持ち悪くなった。
炭水化物を食べ過ぎるとこうなるのだ。
失敗した・・・気をつけないと。


15時半、点滴が終わり針を抜かれ涙のお別れ。
「寂しい・・・」と言い続けてると
「いいよ〜いつでも針刺してあげるから」
と、看護師さんに言われた。
針刺すの好きなんだなぁ。
私の腕はとても血管が見やすいようで、どの病院に行っても
「うわ〜〜嬉しい血管!」と喜ばれる。
今回も「学生呼んできたいくらいだ」と言われた。
自分で見ると全くどこに何があるのかわからないけど。
外でも「あ、あの人の腕、採血しやすそー」とか思われてるのかなぁ。



夕食。
鶏肉の山椒焼き、高野豆腐のあさりあん、おくらの和え物。
お昼に食べ過ぎたのでご飯は控えめに。
パっとせず地味に見えるけど、食事はいつも本当に美味しい。
もう3度のメシが1番楽しみになってきた。

夜、本の読みすぎなのかゴロゴロしすぎなのか
頭痛がしてきたので看護師さんに言って
ロキソニンをもらった。
飲んで30分でスッキリ治り消灯。
寂しいと思っていた点滴の腕も、針が刺さっていないと思うと
気を遣わなくていいからやっぱり安心。
これでどこに向いても腕をブツけても下敷きにしても大丈夫だと思うと
それだけでスッキリと眠れる。
頭も両手で洗うことができスッキリ。
かなりストレスになっていたのかもしれない。






| てれんこ | 病気 | 18:17 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
入院の記録・7

【手術後4日目】

朝5時、目が覚める。
朝一のシッコ検査。

ゆっくり眠れるように寝る前に痛み止めの座薬を
入れてもらったので、グッスリ眠ることができた。


朝食。
やったーーー!!パンが初めて出た!
豆パン、スープ、大豆トマト煮、白菜サラダ。
食べ過ぎちゃいけないと思いながら、全部食べてしまった。
牛乳は飲めないので、冷蔵庫にいれて相方が来た時に飲ませる。
あ〜パンが美味しい!やっぱりパンがいいや。

特に痛みもなく、ヒマな時間が続く。
義理の姉が持ってきてくれた爽やかなコミックを読み続ける。
いつも殺人事件が起こる本しか読まないので、久々に美しいストーリーで
何だか心が洗われる。
6時間の点滴も順調。



昼食。
トラウトの塩焼き、あぶ玉、カリフラワーサラダ。
あぶ玉ってなんだ?
卵の入った油揚げを甘く煮た感じのヤツだったと思う。


お昼ご飯を食べ終わると
「今日からシャワーのお許しがでたよ!」
と看護師さんから嬉しいお知らせがはいる。
やたー!やっと頭が洗える!

15時すぎ、点滴が終わり、お腹に防水用の大きなシールを貼られる。
傷口はというと、そのまま透明のシールが1枚ペロリンと貼られている。
怖いのでなるべく見ないようにしていたから良く分からなかったが
上と下に糸のような物があり、途中の縫った後はあまりよく見えなかった気がする。
よく、ガーゼや包帯でグルグル巻きにされてるようなイメージがあると思うけど
切った上に薄いテープをペロンと1枚貼られてるだけ。
凄いなぁ。

点滴の刺さった手も手袋とテープでグルグルに巻かれ
水が絶対に入らないようにヒドいビジュアルにされた。
これじゃーワシャワシャ頭が洗えないんですけど・・・

全体的に気を遣いながらのシャワー。
お腹にシャワーが当たると痛いので体を丸め
点滴の腕は手袋で頭も顔も洗えないのでシャワーを持つ係り。
シャンプーで3回頭を洗う。
片手だからしっかり洗えないけど、シャワーがこんなにありがたく感じたのは
初めてかもしれない。



スッキリサッパリして部屋に戻ると
テーブルの上におやつが置いてあった。
蒸しパン。何だかやたら美味しく感じた。

看護師さんにグルグル巻にされた点滴の手袋を取ってもらい
今度は洗濯。
乾燥機もあるので1時間くらいですべてが綺麗に完成。
あーーサッパリ!!
何もかもがサッパリ。さっそくお昼寝をし、起きるともう夕食。



豚肉だれ焼き、かぼちゃ含め煮、大根のポン酢和え。
献立にはそう書いてあるけど、そうなのか?だれ焼き?

今夜は痛み止めがなくても眠ることができた。








| てれんこ | 病気 | 17:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
入院の記録・6

【手術後3日目】

朝、4時半。
夜中、お腹の痛みに波があり起きたり寝たりで
熟睡できなくなり、朝方に看護師さんを呼んで
痛み止めの座薬を入れてもらう。
もっと早くお願いすればよかった。

6時、採血。
やっと眠れたのに採血で起こされる。
お腹の痛みはなくなったけど、寝返りをうつたびに
胸がまだ痛む。
少しずつ治っては来てるけど、深呼吸をすると痛い。



朝食。
今日からフツーのご飯に戻った!
この日から献立表を記録したのでメニューがわかる。
納豆、牛肉のしぐれ煮、ほうれん草の磯和え。
久しぶりの納豆ご飯にテンションが上がる。
ご飯を3分の1食べ、おかずは全部食べられた。


お腹の痛みはまだあるけど、強い生理痛のような痛みはなくなり
昼間は痛み止めなしですごせる。
動くたびに中の傷口が痛み、横になったり寝返りうったり起き上がったりすると
内臓が大きな石のように動きだし激痛が走る。
イタタタタ!!と絶対に声をあげてしまうので1人の部屋で良かった。
夜中とか大きな声で言っちゃうから。
ベッドに横になる時、起き上がる時は相当な覚悟と準備が必要で
簡単にはできないのだ。



6時間の点滴をしながらの昼食。
野沢菜ご飯の鶏照り丼、イモとホタテのバター煮、
インゲンのなめたけ和え、グレープフルーツ。
この鶏照り丼が激ウマ!!
完食できそうだったけど、パン以外の炭水化物を沢山食べると
胃がもたれて気持ち悪くなるクセがあるので半分ちょいだけ食べる。
とにかくこの病院の食事はご飯が多い!
高校生の運動部かと思うくらいのどんぶりで来るから。


昼食が終わると必ず眠たくなる。
痛みがある時間が少なくなってきてるので
読書の時間が増えてくる。
不思議とゲームはしたくなく、あんなにやっていた「どうぶつの森」は手術後
結局プレイしなかった。カラフルな色を追うのが疲れてしまうみたい。
ひたすら江戸川乱歩を読んでいたという。



夕食。
さわらの角煮、ナスの炒め物、キャベツのマヨ和え。
ご飯以外のおかずはほとんど完食。
食欲が時間ごとにモリモリ出てくる。
便も順調。もうそろそろ太る心配が必要かも・・・

もうそろそろ頭を洗いたくなり、お風呂に入る夢を見るようになる。
目が覚めてベトベトの頭を触りガックリ。
看護師さんに、せめて頭だけでも洗わせてくれ!と頼んだけど
術後にめまいや頭痛をおこした人はまだダメなんだって。
しかもまだ胸の痛みが残ってるからな。
熱も出て汗もたくさんかいてるから、もう気持ち悪い!
拭くだけコットンみたいなので毎日拭いてるけど
早く全身をワシャワシャ洗いたい!

そして夜に行う最後の点滴。
点滴の匂いを消すために飴を舐めながらやってたけど
飴なしでも気持ち悪くならなくなった。
終わる頃に大丈夫になるもんだなぁ。









| てれんこ | 病気 | 15:45 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
入院の記録・5

【手術後2日目】


何となく落ち着いたのでTVを導入。
レンタル1日200円。
あまり見すぎると吐き気や頭痛が出るかもしれないので
流す程度で。



朝食。
7分粥、卵焼き、ほうれん草のおひたし、カリフラワーのマヨネーズ和えっぽいやつ。
・・・もう無理だ。
お粥好きな私でもお粥はもう限界。
ただでさえ気持ち悪いのに、もう見るのもツラくなる。
フタを開けてもすぐにフタを閉じる。ごめんなさい。
おかずを少しだけつまむ。

気持ち悪い感じがずっと続いているけどお腹は空いている。
パンならたくさん食べられる気がするんだけどなぁ。
夜中に突然プリンが食べたくなり、それからプリンのことで頭がいっぱい。
しかも、六花亭のカスタードプリン!
病院から徒歩5分のとこに六花亭がある。
今すぐ行きたい気持ちをグッとこらえ
相方に「六花亭のプリンとヨーグルトプリーズ!大至急!」
とメッセージを送る。

9時頃から点滴開始。
これから約6時間。
点滴が入る瞬間の鼻から抜けるアルコールみたいな匂いが
だんだんツラくなってくる。
ほんの数秒間なんだけど吐き気がグっとこみあげてくる。
4本くらいの点滴を変えるたびにこの気持ち悪さ。やだなぁ。



点滴をしながら昼食。
全粥、肉ジャガのジャガのみみたいなやつ、
枝豆とマロニーみたいなサラダ、チキン、リンゴ。
もう無理!
ジャガとマロニーを一口、リンゴだけは食べられそうだったけど
アレルギーが少しだけあるので、ちょっとだけ食べる。


この日は、近くの公園で大きな大きな花火大会が行われるので
朝から外がとても賑やか。
うるさいくらいだ。病院の真横なので、こういう時って具合が悪いと
大変だろうなぁと思う。
外の音楽を聴きながら点滴と戦っていると相方が発注していたプリンを持ってやってきた。
「やたー!」とプリンをムシャムシャ!もうお腹がペコペコだ!
プリンって素晴らしい!
何個でも食べれたけどグッとがまん。



夕食。
全粥、もやしのサラダ、鶏肉と白菜の何か、シューマイ。
絶対にムリ!
もやしのサラダとシューマイを1個だけ食べる。
大丈夫だ、私にはプリンがついている。
そして今夜から食後に整腸剤を飲むことになった。
腸を動かす点滴もしてるので何だか不安。
でも、まだまだふんばる事ができないので仕方ないのだそうだ。
ちなみに腸はキュルキュルと常に動いてはいるけど
便はまだ出ない。


窓の外を見ると、花火大会に行く人たちの行列ができていた。
お腹を押さえながらトボトボと、花火が見えそうな場所を探索。
夜7時半すぎだろうか。
「ドッカーン」と突然、腹に突き刺さる爆音が鳴り響く。
ひゃー始まった!
あちこちの病室から、同じくお腹を押さえながら患者さんたちが
ぞろぞろと出てきた。

「見えます??」
「あ、こっちの部屋から見えますよ!」
みんな「イテテテ・・・」と言いながら花火を見学。
術後2日目で箸より重い物を持ってはいけないのに
部屋からイスを持ってきてウロウロと1番見える場所を探す。


勝手に無人の個室に入り、暗闇で見学。
屋上では先生たちが見学していた。

そこへ追加のヨーグルトを持ってきた相方と廊下でバッタリ。
「お前、そんな歩き回ってていいのかよ」と注意される。
相方は一番見えやすい場所を求めて旅立ってしまった。
私はちょっと疲れたのでベッドへ戻りTVを見る。
TVが全く聞こえないほどドッカンドッカン。
しかもベッドに寝てると良くわかるが、病院が地響きで
地震のように揺れている。
赤ちゃんの泣き声も一緒に響き渡る。
次から次へと連鎖して大合唱。こわい・・・

そして今夜もおやすみ前の点滴開始。
この気持ち悪さ、点滴が続くかぎり治らないのだろうか。









| てれんこ | 病気 | 11:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
来日

こんな状態の中、バックストリートボーイズが
昨日の早朝、緊急来日した。
私のお見舞いのために来日・・・だったら嬉しいけど。
プロモーションでね。
んもう・・・こんな時に。


新しいアルバムが発売!
数年前に脱退したケヴィンが戻ってきて5人揃って初めてのアルバム。



日本へ向かう機内。
ニックはこの時、日本に着いたらラーメンを食べるんだ!と
張切っていたようで。



早朝に羽田に到着。まさかの羽田。

今日は朝から、めざましテレビで生歌を披露。
7時に起きてテレビを見たら、すでに6時台に歌い終わっていたようで
何でも早いったらないな。
録画予約は前日にしておいて本当に良かった。

その後、日テレの「スッキリ!」に出演。
楽しみにTVの前でスタンバイしていたら
「次はBSB登場!」と1秒弱の画像が出た後
「また来週!」と終わってしまった・・・放送事故かと思った。
ったく、ちっともスッキリ!しないじゃないか。

北海道の放送はここで終了。
ドラマ「斉藤さん」の再放送に切り替わってしまった・・・
斉藤さんめ!
これだから地方ってのはさ・・・一部の地域ってヤツだな。

明日はフジテレビの「お台場合衆国」に登場。
めざましライブがある。
いいなぁー。
チケットは2、3分で完売したようだ。
会場が狭いから羨ましい!
私は遠くから見守ってるのだ。






| てれんこ | 日常 | 19:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
入院の記録・4

【手術後1日目】

7時、起床時間。
昨日から眠ってばかりなので、寝たり起きたり
熟睡してるんだか夢なのか現実なのか。
めまいはかなりおさまっていたけど、常にお腹は痛い。
寝返りをうつと外の傷口より中の傷口に何とも言えない痛みを感じる。
それより痛いのが体。
息をするたびに、肺から胃から体中の臓器が激痛。
熱は下がったようで、熱の苦しさはなくなっていた。

看護師さんが「少し体を起こしてみる?」と
ベッドの背もたれを少し高くしてくれた。
ずっと寝てたから体勢を変えると少しラクになる。
「歯磨いてみる?スッキリするよ〜」と
看護師さんが歯磨きセットを持ってきてくれ
贅沢にベッドの中で歯磨き。
いや〜ありがたい。
蒸しタオルで顔も拭いてもらった。これが本当に気持ち良いのだ。

点滴はしてるけど喉が渇き、お腹もすきすぎて気持ち悪い。
このフラフラ感もご飯を食べれば少しはおさまるかも。
しばらくすると朝食が出てきた。
看護師さんが持ってきてくれたお水をゴクゴク飲み
ご飯もモリモリ。
手術翌日は吐き気で一口も食べられない人が多いようだけど
何だかお腹がすいちゃって。。。
回復室だったので写真は撮れなかったが
3分粥とカボチャのペーストと玉子焼きだったかなぁ。
他にも野菜っぽいのがあった気がする。
とりあえず、全部一口ずつおかずは食べ、お粥もがんばれるだけ食べてみた。
そんなに食べてはいないけど、やっぱり少しでも食べると
体に力が出て体調が全然違う。

食後、点滴が始まり回診の時間。
執刀してくれた先生と院長先生が「めまいは治ったかい?」など
昨夜の経過をすべて把握していてくれて細かくケアしてくれた。
素晴らしい。説明なしでもすべて知られてる。恥ずかしい。
「あ、筋腫の写真あげるね」
と、生々しい写真をくれた。
ドロンと出てきた姿と、ブツを半分にスライスしたのの2枚。

「うぇー何これ!」
「あなたのお腹に入ってた物だよ。凄かったんだから。よくまぁこんな大きくしたね」
「鶏肉に似てる!キモチワルいなぁ」
「これが筋腫で子宮は・・・あ、もうわからなくなっちゃったな」
ずっと行方不明だった子宮は写真でも確認できず!!
筋腫の「アタシ、アタシ!!」の自己主張の強さで可哀想に子宮ってヤツは・・・
摘出した筋腫は15センチくらいの巨大1個と、ピンポン玉大が6個
総重量540g!仔プレを出産した感じだろうか。
フツーの人は90gくらいだとか。よくそんなに入ってたもんだ。
しかも生の鶏肉にソックリ。もう鶏肉はとうぶん触れない。
特にモモ肉。
相方がジックリと観察させてもらったらしいのだけど、物凄く堅くて弾力性があるとか。
「だって筋肉だもん」
って先生は言ってたらしいけど。


「めまいはきっと弱いとこに出ちゃったんだな。他に痛いとこは?」
と先生に聞かれ
「息をすると肺とか体中がズキーンとする」
と言うと
「緊張のしすぎだよ!手術中も血圧が上がったり下がったりと大変だったんだよ」
「え!気が小さいもんで・・・恥ずかしい・・・」
「もう終わったから安心して。後は治るだけだから沢山食べてゆっくり休んでね」
と肩をポンっと叩いてくれた。
ありがとう、先生!

体中の痛みはおそらく、手術中に挿管されていた呼吸の管から
緊張のしすぎで上手く肺に酸素が入らなかったのかもしれないらしい。
これは水分をたくさん摂ってオシッコをたくさんして
体に残ってる麻酔を出すしかないらしい。
ま、時間の問題だ。

お腹の痛み、傷の痛み、胸の痛みと戦っていると
あっという間にお昼ご飯。早い。
全くお腹はすいていない。なんなら気持ち悪いくらいだ。
「はい、たくさん食べると治りも早くなるよー」
と看護師さんが持ってきてくれた昼食メニューは確か・・・
3分粥、コンソメ味のポタージュスープ、ポーチドエッグ風卵
ブルーベリーゼリー、他なにか。
「いい天気だから外を見ながら食べてみる?」
と、窓を開けてくれた。
病院は札幌の有名な大きな公園と大きな川のそばで緑がとても綺麗だった。
不思議と少しだけ食欲もわき、一口も食べたくなかったけど
意外と食べられ、ブルーベリーゼリーはもう1個食べたいくらいだった。


3時半すぎ。
点滴が終わった頃、膀胱の管が抜かれる。
「息を吐いて、力抜いて〜。プルンっ」
どんな気持ち悪さかと思ったら、そうでもなかった。
ヘンな感覚が残るかと思ったけどフツー。
でも長時間、管まかせにしていたシッコを自力でできるか心配。

「も少ししたら歩く練習をするわよ!この時ばかりは看護師がオニになるからね!」
と、看護師さん大はりきり。
癒着防止になるべく早く動いた方が良いらしいのだ。
昔は術後は絶対安静で、その為に癒着してしまい再手術が多かったとか。
それはイヤだ!早く歩かねば!
立ち上がって歩くと重力で臓器が下がり強い痛みが出るので
先に痛み止めの座薬を入れられる。
「30分後くらいに歩くからね〜」と言われそれまでベッドで休んでいると
キュルキュルキュル・・・・っと腸に物凄い痛みが走る。
「イタタタタタタ!!!!」
寝てられず思わず飛び起きる。
色々な体勢を取り動き回ると、お腹の中の傷に臓器が触れてるようで
さらにジッとしてられないほどの激痛!
「なにこれ?!イタタタタタタ!!」と大声で叫び
ベッドの上で立ち上がってしまった。

そこへ看護師さんが「どぉ〜?」とやってくる。
「やばい!お腹がお腹が・・・・!!」とベッドの上で跳ね回ってる私を見てビックリ。
「わかった!最後の点滴が腸を動かす点滴だったから、そこに座薬が入った刺激で・・・」
「そ、それだ!!は、早くトイレに行きたいぃぃぃーー!!」
そう言いながらもうすでにベッドを降りてサンダルを履いていた。
「ゆっくりね、ゆっくりでいいからね」と、看護師さんに支えられながら廊下に出る。
「いや、もうダメだ。早くしないと・・・」
と、小走りになる。
ポンポンポンポン・・・イヨォー!と野村萬斎の能のように
看護師さんとともにササササっと走り出す。
「早い早い!!」看護師さんもビックリ。
みんな、痛みで歩けなくて1歩1歩を噛みしめて
「もう無理、ムリ!」と言いながら歩いてるのに。

ギリギリセーフでトイレに駆け込む。
出たのはたぶん、溶けた座薬だけだったと思う。
「はー助かった・・・」
シッコも感覚は忘れていなかったようで、すんなり排出。
トイレから出ると待っていてくれた看護師さんに
「こんな早く歩く人はじめてみた」
と言われた。新記録だな。

残念ながら痛み止めがどのくらい出てしまったのかわからないので
次に薬を使える6時間後まで痛みと戦わなければならなくなってしまった。
「どうしても痛くなってしまったら何か考えるので、すぐ言ってね」
と言われたけど、痛み止めが少しだけ吸収されていたのか
魔の6時間の間に強い痛みが出ることはなかった。



1日半ぶりに自分のお部屋に戻り夕食。
何だかホっとして落ち着く。
同室のお姉さんはお昼すぎ頃に退院したようで
広いお部屋に一人ぼっち。
夕食のメニューは5分粥、カレイの煮つけ、サツマイモの甘く煮たヤツ
牧場の朝のヨーグルト。
お味噌汁の具はやたら麩が多い。
全く食欲がなく、お味噌汁を少しとお粥1口、ヨーグルトだけを食べた。



20時。点滴開始。
これから毎日点滴があるため、針は常に刺したまま。
点滴のチューブとセットになって腕にはめ込まれている。
これが結構ストレスになる。
ちょっと針が刺さってる側を下にして寝ると
チクチクと痛みが出てきて飛び起きる。
血管に入ってる針って突き出たりしないのだろうか。








| てれんこ | 病気 | 12:29 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
入院の記録・3

【手術当日】

朝、6時に再び浣腸。
昨夜のような苦しさはなく、ちょっと痛いかなぁ程度でホっとする。
腸が慣れたのかな。

顔を洗って歯をみがいてベッドへ戻り
ベッドの上に用意されていた病衣に着替える。
着圧ソックスという、手術中の血栓症だか何かを防ぐ用の
キツいヒザ上くらいまでのソックスも履かされた。

7時半頃、手術用の点滴が開始される。
ちょうどこの時、陣痛の始まった妊婦さんがいらっしゃったようで
何だか廊下がバタバタしていた。
点滴を用意していた看護師さんも、病室を出たり入ったり。
点滴の針を刺そうとすると他の看護師さんが来て
「すみません、頭出てきたみたい!」
「え、もう頭出たの?!ごめんね、ちょっと待ってて・・・」と。
もう頭出てる方を優先にお願いしますって感じである。


8時頃、膀胱に管が通される。
「はい、力抜いて・・・にゅるり」
「うぇ〜ぃ、なにこれ!気持ちわるぅーーー!!」
「ねー気持ち悪いよね・・・」
「ムリかも・・・これ、慣れるんですか?」
「フフフ・・・」

もう何とも言えない気持ち悪さ!!
膀胱炎になった時のような、すでにもうオシッコしたい感覚。
「ムリだ。。。気持ち悪いよぉ」とブツブツ言ってると
いつの間にか慣れて、10分もたたないうちに全く感覚がなくなった。
不思議。なんならトイレに行かなくてコッチの方がラクじゃんと。

しばらくすると、今度は麻酔を効きやすくする為の前投薬を注射される。
「凄く痛い注射1本と、物凄く痛い注射1本、合計2本打ちますね」
「なにそれぇ・・・涙目」
凄く痛い注射で悲鳴をあげ、物凄く痛い注射で失神寸前。
どうせならこのまま気を失ってしまいたかった。

なんとなくボンヤリして目をつぶってると、ストレッチャーが到着。
フラフラする体をみんなに支えられストレッチャーに移動。
カラカラとエレベーターに乗せられ手術室へ。

ボーっとしながらまな板の上のコイ状態でされるがままになる。
「名前と生年月日を言ってください」
看護師さんに聞かれ、何となく答えてみる。
手術台に移され、胸と指に心電図、血圧計などをつけられ
横にされ腰に麻酔をされる。

前日に麻酔科の先生に、盲腸の手術の時の全身麻酔で
しばらく頭痛が残り大変だったと言ったら
細い注射針にすると言ってくれたことを思い出した。
痛みは全くなかった。

「なんとなく眠くなるからね」
と、マスクをされて2、3秒後から意識がなくなった。
この後、喉に挿管されたと思われる。



「はい、終わったよぉー!」
の声で目が覚める。
「もう終わったの・・・」
自分としては1分くらいしか目をつぶった感覚はない。
後から聞いた話では予定時間の倍くらいかかってしまい
待合室で待っていた相方は、場所間違えたか?とウロウロしてしまったとか。
開けてビックリの大きさだったからな。。。

ストレッチャーに乗せられ回復室に移動。
「お腹痛い・・・胃が痛い・・・」
移動中はほとんど覚えていないのだけど
この言葉だけは言った覚えがあり
「緊張しすぎ!」と言われた覚えもある。


回復室のベッドに移されると寒気でブルブルと震えが止まらず。
「お腹が痛い・・・」
ヒドい生理痛のような感じの痛み。
「すぐに痛み止めの座薬入れるからね」
看護師さんに座薬を入れられ血圧と体温を測られる。
目を開けるとグルグルと天井が回り、目をつぶると止まる。
「目がまわるぅ・・」と言ったら
「めまい止めの点滴打つからね」と何でも用意される。

しばらくすると相方が来たようで
「まだ麻酔がちゃんと覚めてないので、あまり話しかけないでください」
と看護師さんの声が聞こえた。
相方がベッドの横に座り
「先生から話を聞いてきたよ。凄かったらしいよ」
と言われ、1番聞きたかった
「全部取ったの?」と聞いてみる。
「うん、残せなかったって」
「そっか、よかった・・・」
何だかホッした。再発してまたこんな思いをするのはヤダ。
ウトウトしてるうちに相方はいなくなっていた。

あんまり覚えていないけど、1時間おきくらいに看護師さんが来て
水枕を置いてくれたり、熱を測ってくれたり、血圧を測ってくれたり
点滴を変えてくれたりと、なんとなくバタバタしていたような記憶がある。
「気持ち悪い・・・」と吐くまではいかないけど途中で気持ち悪くなり
「吐き気止めの座薬を入れるからねー」と言われ
一瞬で吐き気がおさまった。助かった。
時間も分からない。
昼間なのか夕方なのか夜中なのか。

めまいだけは全く治らず、目をひたすらツブり続ける。
看護師さんに「麻酔が抜けたら治ると思う」と言われたが
腰から下の麻酔が全く抜けない。
「ヒザを立ててごらん」と言われたが
自分ではヒザは立ててる感じがしていたので
「ヒザ立ててると思った!」と言うと
「あら。じゃーこれは感じる?」と太ももあたりをツネられたらしいが
全く感じず。腰から下は何をされても感じない。
自分で触ったけど全く感じない。
「麻酔が抜けにくいのかもね」と言われたが
まさかこのまま抜けなくて歩けなくなってしまったら・・・・!!!
と不安になってきた。


さらに眠り続ける。いったい何時なんだろ。
足を触ってみると、しびれる感じがあった。
やたー!ビリビリと感じる足を触り続けホッとする。
相方がまた来たようで「まだ具合が悪いようなのであまり話しかけないように」
と看護師さんに再び言われていた。
相方が来たのはわかったけど、何を話したかは覚えていない。

しばらくすると看護師さんが「もう消灯だよ」と
口をゆすぐ道具と蒸しタオルを持ってやってきた。
「えー、またこれから寝るのか・・・」どれだけ寝れば許されるのだ。
口をゆすがせてもらい、蒸しタオルで顔を拭いてもらった。
気持ちが良い!
しかし、めまいは全く止まらず。
もっと寝れば治るだろうか。







| てれんこ | 病気 | 16:21 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2013 >>
+ PR
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ USTREAM
+ Twitter
+ 点取り占い
点取り占いブログパーツ
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE